「ふしぎな君が代」「間違ったサブカルで『マウンティング』してくるすべてのクズどもに」「魚はエロい」読了。

ふしぎな君が代 (幻冬舎新書)

ふしぎな君が代 (幻冬舎新書)

タマフルにて「世界の軍歌」特集で博識を披露した辻田真佐憲による「日本の軍歌 国民的音楽の歴史 (幻冬舎新書)」に次ぐ幻冬舎新書第二弾。
なにかとイデオロギーの矢面に立たされては好き勝手に利用される日本の国歌「君が代」についての考察。
国歌としての成り立ち。その変遷。そして今なぜこうも過剰に好き嫌いが激論を交わされるのかを冷静に研究、考察し、一つのシンプルな答えを提言してくれる。
余談ながら、諸外国における国歌の取り扱いの差に、思わず蒙が啓ける。 ああ、そういうものなのか。


これまたロマン優光による「日本人の99.9%はバカ (コア新書)」に続く日本サブカル解体新書。
地方の片隅でヲタクくずれのサブカルかぶれと感じている自分が、サブカルとおたくの時代の流れを学ぶのになかなか興味深い話だった。
中森明夫岡田斗司夫の関係とか知らなんだった。プロレスにもアイドルにも明るくないし、サブカル女子界隈も詳しくないからただただ興味深かった。
映画秘宝がらみからの、水道橋博士町山智浩さんのしたまちコメディ映画祭の騒動はTwitterでほぼリアルタイムで追ってたので、そのあたりはよくわかった。
町山さん、もともと権威や権力に無邪気に中指つきたててきたタイプの人なので、影響力が高まると言動に責任が生じて、無邪気でいられなくなるというジレンマが。
そこらの権威をまといだした元アナーキィ気取りと違って、町山さんは自分が悪いと気づいたらすぐに謝る事ができる人なのでまだ大丈夫だとは思うけれど。
色々気をつけてまだまだ頑張ってほしい所存なのでした。


〈オールカラー版〉 魚はエロい (光文社新書)

〈オールカラー版〉 魚はエロい (光文社新書)

タマフル24時間ラジオの新聞ななめ読みコーナーにて、細かく広告ネタを拾っていた宇多丸さんが見つけた本。
この本自体がタマフルのサタデーナイトラボで特集されててもおかしくない内容。 その後たまむすびにてゲスト出演されてました。
魚の生態をエロいという視点でまとめた知的で痴的な面白本。フルカラーの綺麗な海の写真と、ど下ネタな海の現場感の緩急にシビれる。
海に出て漁師や釣り人、ダイバーなどと交流を重ね、おおらかな下ネタに染まっていったからか、はたまた元からなのか、要所要所に下ネタがぶっこまれるのが現場感ある。
サザエの中身がエロすぎてテレビで流せない話がバカすぎる。 テレビが。