「楽しいプロパガンダ」「大本営発表」読了。

タマフルからの辻田真佐憲祭り。

たのしいプロパガンダ (イースト新書Q)

たのしいプロパガンダ (イースト新書Q)

幻冬舎新書じゃなかったので見逃していた新書。 軍歌、君が代ときて、より根本的な大衆扇動、プロパガンダについての考察。
日本だけではなく、ナチ、ソ連、中国、北朝鮮イスラム、そして欧米を含めた大衆扇動のための娯楽の数々。
懸賞応募による射幸心をあおる啓蒙。ラジオの娯楽性の競争。 レンギスなどのデザイン性の高いポスター。
写真、映画、音楽だけではない多様な娯楽によるメディア戦略は、国家だけではなく宗教にも利用される。
これらの実態、歴史を知り「現代における大衆扇動」について思考実験を常日頃から意識することが、プロパガンダに踊らされることへの防御策になるだろう。
ていう。


直近のタマフル、サタデーナイトラボで特集された大本営発表についての研究。
デマやプロパガンダの代名詞となった大本営発表が、如何にしてそうなっていったかを、時系列順に丁寧に解説していく。
自分が極端に地歴に疎いため、地球儀片手に読み進めて、改めてミッドウェイやソロモン諸島での艦娘たちの歴史を知るのであった。
あー「この世界の片隅に」でハルミちゃんが軍港を眺めながら言ってた「戦艦はおるのに空母が見当たらんねえ」の意味が……。
そしてその果てに今現在、自分たちが報道へのスタンスをどうとるべきかを啓蒙してくれる。 歴史に学ぶことができる。
ていう。