「劇場版 艦これ」鑑賞。
青年部として天神にて用事を済ませた後、そのまま天神東宝に「劇場版 艦これ」を見に行く。
テレビシリーズは如何せん思ってたのと違うし、なんかコメディともシリアスともどっちつかずにとっ散らかってた印象で挫折してたんだけれども
設定自体は詰めれば面白くなりそうではあったので、まァ、映画館のポイントカード使ってただで見れるならワンチャンあるかと思って鑑賞。
序盤から始まる海戦シーンは、さすが劇場版も相まって迫力もあるし、各艦娘たちのキャラクタや軍艦としての個性が描かれてて楽しめた。
なにより鳥海を秘書艦にしていた元提督だったので、鳥海を旗艦とした展開にテンションあがる。 よかったね……。
中盤あたりの日常シーンはまァ、抑えめで、その他艦娘がちょいちょい見受けられて見て楽しい。
ただ、いかんせんメインとなる重いっぽいシナリオが、なんか如何せん睦月が泣いたり如月が臥せったり吹雪が悩んだりのくだりがどうにも鈍重。
深海棲艦の正体の映像演出も、まァ、よくできてる……かな?っていう。
んでクライマックスの先頭も、迫力はあるんだけれども、なんかよくわからない観念世界で想いボンバーで感動エンディングの流れが全然ノレない。
ん〜〜。 まァ、好きな人にはグッとくるんだろう。 合いませんでした。
「鬼才 五社英雄の生涯」読了。
タマフル案件。 時代劇研究家・春日太一による、テレビ業界と映画業界の合間で歴史から見落とされゆく映画監督、五社英雄の生涯。
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五社英雄なんて全く知らず、この本を通して初めてこんな濃いキャラクタと作品を残した映画監督がいることを知った。
1960年前後、テレビが家庭に普及し、テレビドラマが流行り出したころ、当時一番の娯楽であった映画に負けじと様々な新たな試みをテレビドラマで生み出した五社英雄が
映画業界からの反目に負けじと撮りあげた映画の数々と、それにまつわる業界と人間との関係。
その数あるエピソードの一つ一つが、それこそいくつものドラマとして劇的に苛烈すぎる。
「血に狂った劇画のようなエロと血しぶきのバイオレンス」
「小粋で凄くてパンチがあってバッタのようにはねていて、極彩色の毒がある。」
「赤裸々な欲望ぶっつけあう、いとしく、やさしく愚かしい、一生懸命生きている、人間どもを描きたい」色にからんだ情念の大人の愛も塗り込めたい」
この刺激的な五社節が、その作品だけでなく彼自身の生涯をも表している。
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