「ゴーレム100」消化中。

ゴーレム 100 (未来の文学)

ゴーレム 100 (未来の文学)

  • 殊能将之の日記に影響されて購読してみた。

 でたらめで安っぽくて薄っぺらくて狂っていて下品で猥褻で悪逆非道なSFだった。つまり、邦訳で読んでも、わたしが愛する『ゴーレム100』のままだったということだ。もちろん忘れていた部分や記憶ちがいは多々あったけれど、ほっと胸をなでおろし、存分に楽しんだ。

「ガラクタ以下で完全にぶっ壊れている」という意見は変わらない。しかし、解説や訳者あとがきの評価にも反対はしない。

 完全にぶっ壊れているからこそすごいのだよ。

 壮大な傑作イコール唖然とするようなクズ小説なのだよ。
 まあ、お読みになってごらんなさいな。

 渡辺佐智江氏の訳文は実にみごとで、名訳の域に達していると思った。
                           −a day in the life of mercy snow 2007年6月後半

読み始めて一ページ目で「やりまくりマンコ」という単語が出てきてぶっ飛ぶ。
その後もなんだかんだと卑属で卑猥で下劣なエピソードが挿入されとても楽しい。
コレはイイSF。