「バニー・レークは行方不明」読了。

  • 予定通り読了いたしました。 映画と少し内容が違うみたいで、昨日言っていた「2/3ほどオチ知ってる」ってのは全部ひっくりかえされました。おお、ちょっと得した感じ。……でも正直、映画版の話のほうが面白そうでした。そしてその映画は日本じゃソフト化されておりませんでした。こんちくしょー。とりあえず小説版のあらすじは

大都会ニューヨークへ引っ越してきたシングル・マザーのプランチは、三歳の娘バニーを保育園に預けて仕事に出る。ところがその日の夕方、保育園へ迎えに行くと、バニーの姿はどこにもなかった。驚きあわてるブランチだが、新学期の初日とあって保母も園長もバニーのことをよく覚えていない。思い余って警察に駆け込むが、何故か冷淡な扱いを受け、あげくにバニーの実在すら疑われてしまう。娘を探して独り東奔西走するブランチは、徐々に狂気の淵へ追い込まれてゆく……
表紙裏あらすじより。

コレ読んで気になったのは、57年に出版されてんだけど作中で子供を保育園に預けることをよく思わない風潮があること。えー、そうなの?大都会ニューヨークですら?
あと、「六十七丁目」って住所を見て、アメリカってデカイ!とバカみたいなコトを実感しました。なんだよ六十七丁目って。そういえば「三十四丁目の奇蹟」って映画あったな。アノ時点で気付くべきだったか。「三十四丁目〜」も視たい映画なんだけど、やっぱりDVD絶版。…何か最近500円DVDで見たような気がするけど…。

  • そんなヨタはともかくとして、シングル・マザーで引っ越したばかりで働かなきゃいけなくて、そんな慌ただしい日常で突然いなくなった愛娘。ちょっとヒステリック気味に方々を駆け巡り、あらゆる手を尽くそうとするのだけれども、あまりにも鬼気迫る勢いに周りが彼女を信用しなくなる。そして何故か娘の存在を示すものが何一つないことに疑いをかける。更に不幸な偶然やタイミングのすれ違いにより彼女は何も信じられなくなり…。この、娘の存在を示す証拠がないというエピソードで面白かったのが、地元の友人から貰った手紙(封筒と便箋が一体型になったもの)を、切手集めが趣味だという保育園の少年にあげたって言う伏線。その事を思い出した主人公が、ソレが証拠になるとして返してもらいに行ったら、切手を剥がすために水につけていたためにインクがドロドロになっていた。このエピソードが最たる不幸な偶然。って言うか、大まかなあらすじ知った上で読み始めたので最初にこのエピソードが出た時に「もしかして伏線なんじゃ…」と思ったらビンゴでした。ちょっと得意げ。
  • さて、またちょいとゲームに戻るかねェ。

バニー・レークは行方不明 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

バニー・レークは行方不明 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)