恋愛小説ふいんき語り読了。

• 昨日リストに入れるの忘れてた購入物。「ベストセラー本ゲーム化会議」の三人によるゲーム化鼎談第三弾は「恋愛小説」編！　毎回出版社が変わるんですが、大丈夫なんでしょうか。３２年の国書刊行会モノから、最新のケータイ小説まで読んで語って２０冊。自分が読んだ恋愛小説なんて若気の至りではまった田口ランディと桜井亜美ぐらいしか記憶にないんですが、我ながら｢何でよりにもよってソイツ等か｣って感じです。痛いぜ自分。ソレはともかく、もう、米光一成の読み込みと感情移入による行間の読み具合に脱帽。うわー、俺絶対今までに読んだ本の上っ面しか読めてない。上っ面も残ってないかも。あとベストセラーになって敬遠してたメジャー作品をスルーしていた自分バカバカ。面白そうじゃん、｢蹴りたい背中｣　「寂しさは鳴るかどうか」論争が笑った。鳴るよー。寂しさって自分とそれ以外との繋がりの有無に気付かされる瞬間だからある瞬間に閾値を超えて鳴り響くんだと思うお。　あと、佐藤雄哉と結婚した島本理生の「ナラタージュ」で、固有名詞連発で注釈がすっごい適当になってくのが笑った。最初のほうは「何年に結成でジャンルはナニナニ、ナニナニで人気を博した」って丁寧に書いてるんだけど、５個目ぐらいから「ロックンローラー！」「シンガーソングライター！」「パンクロッカー！」とかになってる。特に最後３つ、「カラーボックス　色がついた箱！」「タイタニック号　沈んだ船！」「飛行機　ブーンって飛ぶの！」って、飛行機の注釈はいらないよ!(笑)　あと絲山秋子｢袋小路の男｣の回で、飯田和敏が「キモイ！面白くない！」って言ってたのが話してるうちに認識が変わってきて一気に評価が変わるトコはすごかった。うおー、うらやましー！

さて、リストアップして購読するかな。ベストセラー系は二束三文で古本屋であるだろうし。

恋愛小説ふいんき語り