「鬼の跫音」、「“文学少女”と恋する挿話集1」読了。
どちらも短篇集だったのでサクサク読み進む。
- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/01/31
- メディア: 単行本
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なんというか、話の構成が色々と凝っていて凄い。
ホラーと言うか、サスペンスと言うか、始まりからすでに壊れていて、さらに崩壊が訪れそうで、冷や冷やするんだけども、
絶妙なタイミングのずらし方でかなり驚く。ストーリィ構成の妙技でもってずらすタイミングが多岐にわたるのが凄い。
お気に入りは「犭(けもの)」のラストと、タイトルの元になったであろう「冬の鬼」の遡る日記という構成。
特に後者は、応用すればブログ形式の小説とか出来るなァ。
雰囲気とフォントで、最近読んだ平山夢明を思い出した。
- 作者: 野村美月,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/12/26
- メディア: 文庫
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“文学少女”風に言うのならば、色んな種類の入っているバラエティ・チョコレートみたいな作品。
香ばしいアーモンドや柔らかなグミや甘酸っぱい苺なんかが微笑ましいくらいあまいチョコレートでコーティングされてるの。
中にはほろ苦いビターチョコや、ウィスキーボンボンなんかも入ってて、油断できなかったりするのだ。
…イマイチだな。 そんなに食べ物に詳しくないしなー。
特に、甘酸っぱい苺味の物語は「〜病がちな乙女」で、2000年も前から女の子は恋の病に胸を高鳴らせているってのがもうもう、あまずっぱーいよー。っつって。
しかし、心葉はななせ以上のツンデレであるなァ。もしかしたら一番かわいいキャラなのでは。