「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」読了。

こどものもうそうblogに触発されて購読。

冒険者たち ガンバと15ひきの仲間 (岩波少年文庫044)

冒険者たち ガンバと15ひきの仲間 (岩波少年文庫044)

街中でのんべんだらりと暮らすドブネズミ・ガンバに、おいしいものが食えそうだと港に行くことをそそのかすマンプク。
なだめすかしてムリヤリ港へと連れ立ち、多少ゴタツキながらも多種多様なネズミ達と宴会を行うガンバ。
しかし、その終り際、ボロボロになった一匹のネズミが、助けを求めて息も絶え絶えにあらわれて…。


冒険者として立ち上がるガンバに、先人として海の素晴らしさを教えるヨイショのセリフが素晴らしい。

「ガンバ、雨はきのうの、いや、けさまでのカミナリで終わったぜ。一度ゆっくり甲板にあがって海を見てくるがいいや。なに、おれが案内するよ。おめえにはかりがあるからな。とにかく上にこいよ。いいかガンバ、夏がきたんだぜ! 冒険の夏がよ! おれの血がうずく夏がよ。夏は考えねえでやるときよ。おまけにこんな明るいうちから、めんどくせえことを考えたら、御天道様に顔むけできねえ。甲板へいこう、海を見せよう。おれが船乗りをやめられねえ理由を教えてやろう。」

とにかくこの作品は、冒険の素晴らしさを教えてくれる。
少なくとも、ナニ不自由ない安寧な日々を暮らすのは、回想にたえうる大冒険を経た上でと歌い上げる。


だから歌おう、冒険の歌を。
「さあゆこう仲間達よ!」


アニメも見たいなー。

ガンバの冒険 DVDBOX

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