「三匹のおっさん」読了。

あれよあれよと、借りてた本を全部消化してしまいましたよ。

三匹のおっさん

三匹のおっさん

子供の時分から「三匹の悪ガキ」と呼ばれていた還暦前後の「おっさん」達が、自由に使える時間の使い道として選んだのは…「地域限定の正義の味方」
ボランティア自警団を組んだ元悪ガキどもが、若造にはない貫禄で、町内の悪を斬る。あと、高校生カップルの胸きゅんエピソードもありますぜ。


愛娘を溺愛する理系頭脳派のノリが可愛い。エレクトリカルパレードって、その技わらえねー!


一番印象に残るのは第四話。 中学の飼育小屋の合鴨たちが、誰かに虐待されていると、相談を受けて…というもの。
四話に限ったことではないけども、この一文が心に残る。

ガキが間違うのは当たり前だ、ガキが間違ったら親はガキがションベンちびるほどガッツリ怒って、ああ、こりゃあ悪いことだと教えてやらなきゃ駄目なんだよ

いやー、自分も小学生の頃、祖父の引き出しからお金を盗んで近所のスーパーで散財してて、あとで見つかって死ぬほどぶっ飛ばされたわい。


子供の時分は間違えて当たり前。それをちゃんと、それは悪いことだ、やってはいけない事だと叱るのが大人の役目。
それをせずに、自分の外聞を取り繕うことに執心してしまったら、子供はどうやって正しいことに気付けるのか。
けして潔癖である必要はないけれども、「悪いことは悪いことだ」ということを認識し、身の程をわきまえることを知らなければならない。


まァまだまだひよっ子ベイビーな身で言っても説得力ないが。