「暗渠の宿」読了。

祝・芥川賞受賞なダメ人間私小説家、西村賢太に注目。

暗渠の宿 (新潮文庫)

暗渠の宿 (新潮文庫)

一応「どうで死ぬ身の一踊り (講談社文庫)」は既読。どちらも文学賞メッタ斬りで知ったかな。


どうしようもない下層生活に活路を見出そうともがき続けるも、抑えようのない身から出た錆で元の黙阿弥に陥るエンドレス蜘蛛の糸地獄。
幸せになりたいが、その方法が分からない。 盲目にもなれず、聡明にもいたれない、出口のない破滅の迷路。


タイトルの「暗渠」ってなんだろうとgoo辞書で調べる。
暗渠:地下に埋設したり、ふたをかけたりした水路。暗溝。→開渠(かいきょ)
うーん……暗転入滅。