「半熟作家と”文学少女”な編集者」読了。

ちょっと蛇足感をにおわせていた”文学少女”シリーズ最終巻。 いや実際は結構手の込んだ続け方だったから、面白かったけどね。

快斗くん周りのエピソードが、出版業界的にデンジャラスで笑う。 攻めてるゥ。
遠子さん…立派に魔性の編集者になられて…天然か?それとも快斗くんがアホの子なのか…。
メインである作家たちの書く小説のように、展開は読めてるんだけど、読ませるって言う作品になっててすごい。とはいえ、ベタな展開に「うるせえよ」って笑っちゃう。
快斗くんの暴走思考が楽しいなァ。そして王道直球シナリオにラストでツイストを入れる構成が素敵。
ラストの泣いてる少年のくだりであたたかくておだやかな気持ちになってたら、その後の展開で思いっきり持って行かれた。あああ、なるほど!!


あと「男の子はハムレットなのよ。悩みながら行動するの」が素敵。