「マリア様がみてる フェアウェルブーケ」読了。

完結したんじゃなかったのか、福沢裕巳が語るメインストーリィ。

裕巳が薔薇の館へ向かう途中に見かけた悩める担任・鹿取真紀先生。 気晴らしにと薔薇の館でのお茶へと誘い…。
裕巳のメインストーリィを基軸として綴られる教師テーマの短編集。
ときおり「白黒の横縞のタンクトップ」とかいう違和感のある描写に「え?モノクロのボーダーって言わないの?」と突っかかるも
後にそれぞれの作品の時代設定に合わせて筆致を変えてることを知って、そういう細かいくすぐりに感心しながら、マリみて的な、思春期の百合風味な世界観の多様性を堪能できた。
「プライベートTeacher」や「卒業式まで」とか、けっこうヘヴィな話だよな…。


雑誌コバルトに掲載された文庫本未収録作品はもうなくなってしまったようで、今後の展開はどうなるのかしらん。