エロマンガ島の三人 その他の短編

それはともかく、エンターブレインからでた長嶋有の新刊、異色作品集。「エロマンガ島の三人」読了でゴザイマス。
南国小説、初SF小説、ゴルフ小説、官能小説と、てんでばらばらな異色作品だけれども思いっきり長嶋有作品でした。小説現代の官能小説特集に依頼されて執筆した「ケージ、アンプル、箱」が気に入りました。まったくエロくなんですがね。巨大なケージの中にカップルAとB二組を入れて実験するって想像が長嶋有っぽい。
どちらかって言うとファミ通連載の「ゲームソムリエ」もはよ書籍化して欲しいんですが。

エロマンガ島の三人 長嶋有異色作品集

エロマンガ島の三人 長嶋有異色作品集

  • あと、コミックも読み終わったんでレビュー。

ファミ通を買っていた頃「おとなのしくみ」が連載してて、アレは面白かったなァ。そんなわけで新刊発売とともにまとめ買い。3巻までは読んでたみたい。コミック雑誌、アニメーター、コンビニ、同人誌の税金問題と面白かった。アニメーターは「アニメがお仕事!」とあわせて読むといい感じかしら。
んで、4巻。タイムリーっていうか、既刊だから先見の明って言うか、「声優の値段」シリーズ。
「いまどきまくら営業なんてするのは声優か演歌くらいっていわれてる……」
それでも、チャンスを得るために覚悟をきめて選択をしたのなら、誰が彼女を責められよう。
…マトモに頑張ってる人たちじゃないの?
そして確か「おとなのしくみ」でも声優の話があったんだけど、清純派アイドルのポジションのスライド先が声優アイドルってコト。萌えの記号が「幼さ」「従順」「無垢」っていう男性の理想像。童貞オタクが女性を「聖女」か「娼婦」の二つでしか認識できない理由。…ある種のオッサンもそんな気がするが。結論ナシ。
あと、5巻。4巻からまたいで古物商とメイドカフェと次に引っ張るエロ本の話。
この古物商と3、4巻のペットの話でも思ったけど、定価のきまっていない殆どの物品売買は基本的に時価なのだなァ。書籍のほうが例外なのか。特に価値が分からない人にとってはまさに二束三文の品々だろうしなァ。区別がつかなきゃガラス球もダイアモンドも一緒くた。
メイドカフェは個人的にタイムリー。詳細はあとで。
エロの話の企画単体はベギラマの「乙女失格」や卯月妙子と併読すると面白いかも。…「乙女失格」ってアダルト商品なのか。マア確かに企画モノAV女優の体験コミックだけれども。
いかん、「銭」だけで結構埋まるな。 続きはまた明日。