「ゴーレム 100 (未来の文学)」読了。

「あの一角を見よ!」
「警察だ!」
「法律だ!」
陪審員男だ!

  • そんなわけで(どんなだ)やっと読了しました、「ゴーレム100乗」乗根ってどう表示するんだ?

内容は、時は22世紀、人口増加に伴い都市は過密化し、「ブレードランナー」ばりの巨大スプロール都市スラムと化した通称「ガフ」と呼ばれる地帯では、水もエネルギーも欠乏気味で貧困にあえぐ下層民たちと、その頂点に何一つ不自由のないエリート富裕層が君臨していた。その富裕層の欲求不満有閑マダム「蜜蜂レディ」の八人が戯れに手を染め出した降霊術によって、彼女らのイドが合体し百もの形態や能力を持つ怪物ゴーレム100乗を生み出してしまう。
ガフの到る所で残虐かつ超現実的な殺人が繰り広げられ、その殺人事件に係わり、ゴーレム100乗を追う香水デザイナー研究員と、精神工学者と、警察官隊長。三人はやがて邂逅し、それぞれの思惑から手を組んでこのゴーレム100乗の真相に近づいてゆく……。

  • えー、前回ぶっ飛んだ単語として「やりまくりマンコ」と言いましたが、「気取りまくりマンコ」の間違いでした。謹んで訂正させていただきます。どっちにしろヒドイとおもいます。 というか下ネタにしか反応してない自分に絶望しました。「ハメチン女神ですって!」

「来い(コムト)、牝犬(フーレ)!下がれ(ヘルアンター)!おすわり(ジッツ)!伏せ(リーゲ)!待て(ブライブ)!」
リジャイナのゆがんだ口に唇を押しつける。「そうだ。愛人にはフランス語、女房にはイタリア語、馬には英語、犬にはドイツ語だ。死ね(シュテルプ)、犬(フント)!そうだ。死ね(シュテルプ)、牝犬(フーレ)!会った瞬間わかった、おまえは情熱のうちに死んでわたしに情熱をくれると。そう。わかったんだ――アアッ!」

コレはいい哲学。

  • いや、グレッチェン・ナンの間接知覚とか、集合的無意識世界のファズマ界とか人類進化のステップなどSFとしても勿論すンばらしいです。

そのうち「虎よ、虎よ! (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)」も読んでみたいなーとか思ってたら……絶版?古書のみ?まじで?