「蒸気駆動の少年」読了。

短編集なのでサクサク読み終えました。いや、面白かった。
あらゆる車両をレイプする機械の話である「ピストン式」で爆笑する。ロボットだってハイパー賢者タイム
宇宙人に捕らえられた二人が古今東西のパラドクスを論じ合う「悪への鉄槌」を読んだあと、本棚から「論理パラドクス―論証力を磨く99問」と「論理サバイバル―議論力を鍛える108問」を引っ張り出す。昔はまったなァこういうの。でもほとんど忘れてるけど。この間初めて知ったと思ってた「モンティホール・ジレンマ」が収録されてる事に気付く。ばっちり忘れてるな俺。
異色ミステリ「密室」や、奇想SF「不在の友に」が面白い。でもあらすじ言うとどうしてもネタばれてまう。
ゾイドたちの愛」や「ホワイトハット」の風刺の仕方も面白い。後者は特にある意味凶悪。
そして満場一致で凶悪なのは「血とショウガパン」ノワール作家も驚愕の暗黒童話ですよ。キモチ悪〜くなりました。


ともかく当たりでした。さて、次は「素粒子 (ちくま文庫)」に手をつけるかね。

蒸気駆動の少年 [奇想コレクション]

蒸気駆動の少年 [奇想コレクション]