「のぼうの城」読了。

ここんとこご無沙汰だった読書。いま話題(らしい)時代小説「のぼうの城」を読了。
この書籍を最初に知ったのはカバーイラストを描いているオノ・ナツメの新刊に広告が入ってたとき。
次に行きつけの書店のレビューサイトで感想が書かれていたから。
んで、たまたま聴いてたラジオで「紀伊国屋ブックランキング 歴史小説部門で北方謙三を差し置いて1位」だったのでココまで縁があるなら読んでみようと購入。


というわけで読了。上記のレビューで触れているとおり、序章はいかにも歴史小説然としててドコそこの武将がどうのこうのと述べられていて正味20ページの間に2回ぐらい寝落ちしたんですが(どんだけ苦手なんだ)、本編に入り、主人公である「のぼう様」こと成田長親(ながちか)の治める忍城の物語に入ると、のぼう様とその家老達や民百姓とのエピソードにより、先ずは忍城領の世界観が構築される。そして、序章にて述べられたどこぞの武将(石田三成)が攻め入るコトとなる。
忍城側にも一つの計略があったのだが、様々な思惑の末に全面決戦となり、民百姓から面と向かってデクのぼうと称されるほどのボンクラなのぼう様により戦は予想外の展開を見せる…。
ラジオでの感想に「ぜひ映像化をしてほしいとの声が多い」と評されていたのだけれども、納得。見せ場が多い。大型スクリーンで栄えるであろうマクロなシーンと
同時多発的に起こる、手に汗握る一騎打ちと、戦術、戦略による爽快な逆転劇は確かに映像向き。
さらには極限の緊張感をかきたてるクライマックスの狙撃シーンは先の展開が予想できず、ラストの謁見シーンは胸がすく想い。
そしてエピローグの感慨深さはいい物語を読んだと思える。 いや、コレは当たりだわ。らっきー。

のぼうの城

のぼうの城

余談ですが、作中で大谷吉継石田三成の端正な横顔を眺め心中で「好漢(いいおとこ)だ」と思うシーンがあって「ウホッ」とか思ってたんですが(思うな)
石田三成のwikiを流し読みしていたら
大谷吉継との間に衆道の契りがあったという伝承がある[要出典]。 」だそうで。
ウホッ。