「夫と妻」読了。

なぜか永六輔
先日酔いどれた親戚のおじさんがたまたま持ってて(何故?)うっかり借りてしまう。
まァ新書で対談形式なんで小一時間で読む。 まァけっこう面白い。
「女大学」という、良妻賢母の教本のような、なんつーか封建時代の女性はこうあるべしっつー押し付けがましいものがあることを知る。
これを永六輔と、辛淑玉(シン・スゴ)というフェミニスト論者である女性がガッツリ斬ってゆく。


…いま辛淑玉って人ググってみたらあまり評判がよろしくないね…。まァいいや。


マルチタレントにして政治家でもあった中山千夏との対談にて、一夫多妻についてのあたらしい見解が面白かった。
「恋愛」が輸入される前の婚姻システムを通して現在のそれについての現状を認識できる鍵になると思う。


あと、後半は淡谷のり子を追悼しての想い出の記述。めっちゃカッコイイ。
「歌いながら、倒れて、死ぬ」ために、そのために倒れて死ぬ練習をするってんだからすごすぎる。

夫と妻 (岩波新書)

夫と妻 (岩波新書)