「オバマ・ショック」「文学少女と飢え渇く幽霊」読了。

さて、ここんとこ積んでたものをさくさく消化。

オバマ・ショック (集英社新書 477A)

オバマ・ショック (集英社新書 477A)

基本的にはいつもの町山アメリカ考なんですが、対談によって多少奥行きが。
保守的アメリカ人の原型たるWASPアメリカ移住の歴史や、バンドワゴン現象。
アメリカン・ドリームの根底にある「Lobe Conquers All(愛はすべてに打ち勝つ)」というロマン主義
navel watcher(自分のヘソだけ見て周りが見えてない)」という近視的な日本の外交姿勢など、面白く読めた。

特にオバマの人種、階級、宗教、コミュニティ、家族関係などのあらゆる面での非(不可)帰属性をさして「絶対的アウトサイダー」という分析は面白い。
それゆえに何者でもないオバマはあらゆる偉人の影を背負えるという万能性。
さて、絶対的アウトサイダーの変革は世界にどう影響するか。

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

文学少女2巻。今回の題材は…ネタバレになるから自重。
ちょっと展開の非日常性が強いかなーと思ったけど、前回も最終的には結構おもかったから、まァ嵐のような展開ということで…。
主だった登場人物はすべて傷を負い、満身創痍で幕を閉じました。
「14 41 475 3 24 21 43 2 11 3 16 43」が一番切ない。
あと、黒いマイフェアレディって感じがした。