「続・反社会学講座」読了。

さて、そんなこんなでさくっと読み終わったもの。

続・反社会学講座 (ちくま文庫)

続・反社会学講座 (ちくま文庫)

実はもとの反社会学の不埒な研究報告も持ってるんだけどね。数ページの書き下ろし目当てに購入。マニアだ。


とはいえ、本編も何度読み返しても面白いので全部読んでしまいました。「学問とは面白いものである」をモットーに様々な学問、学説を、学問を持って笑い飛ばす知的エンタメ。
きっと中二がコレを読めば、斜に構えたいやなガキが出来上がるでしょう。それがそのままねじくれて育つと自分みたいになります。なりました。
そういえば以前に寮生活をしていたときに、隣室のDQNにこういう世をひねた本とか好きそうだなーと思って薦めてみたら
「こんな考えかたしてたら、世の中すべて嘘になってしまうじゃん」と言って本をつきかえされました。あれー?ちょっとビックリしてしまった。
世の中を信じてないからグレてるんじゃないの?グレてる自分を受けいれてくれる世の中を信じてるの?そういうの考えてると面白くなった。

奴らは俺を狂っていると言い、俺は奴らを狂っていると言ったが、ちくしょうめ、奴らのほうが俺より票数が多かった。
――一七世紀の劇作家ナサニエル・リーが精神病院に入れられた際の講義の言葉

民主主義においての多数決や意識調査のアンケートにおいての穴について論じる際の例で吹いた。

北朝鮮で「金正日は偉大な指導者だと思いますか」と尋ねたら、おそらく99.9%の人が「そう思う」と答え、残り0.1%の人は翌日から姿が見えなくなります。

怖いよ!