「“文学少女”見習いの、初戀。」読了。

20世紀の幽霊たち (小学館文庫)」は短篇集なんで少しずつ消化しようと思い、“文学少女”シリーズ新作を先に読了。

“文学少女”シリーズ完結後のアフターストーリィ。3年生になり、文芸部の部長となった井上心葉。
そして、そんな彼に一目惚れし、押しかけ文芸部員となった日坂菜乃。 かくして“文学少女”を巡る新しい物語が紡ぎだされる。 とかなんとか。


愛も変わらずセイレーンのように女の子を惑わすコノハ君ですが、下級生の少女がその毒牙に…(おい)
コノハ以外にも、芥川君やら琴吹さんやらも登場してなかなかにぎわしい限りです。っつーか琴吹さんが居た堪れないやい。
姫倉のお嬢様も相変わらずで、「まだおるんかい!」と思わずつっこみました。そして美羽かわいいよ美羽。


んで、新キャラ日坂菜乃ですが、あまり本は読まないけれど、ホラーが大好きなちんちくりん少女です。胸の薄さ以外は遠子先輩と真逆ですね。ナイムネはゆずれないのか…。
木蓮の木の下の邂逅シーンが、微笑ましくて、懐かしくて、ちょっと胸が痛い。にくい演出だぜこのやろう。
そしてP54,55のライトノベルならではの演出が素晴らしい。身悶えるわい。ごろごろごろ。


「〜の、心中。」は…うーん、シナリオや真相は微妙なんだけど、やっぱりクライマックスの“文学少女”の語りがいいなー。
“文学少女”見習い」は、菜乃だけじゃなく、コノハのコトでもあるのかなーと。