「図書館内乱」読了。
昨日の今日で、2作目も読了。おもしろーい。
相変わらずベッタベタなシチュエーションですが、それを王道として面白く仕上げられるのはキャラクタの動かし方がうまいからか。
とりあえず、萌えキャラが登場しました。途中難聴者の毬江たんでございます。引っ込み思案で本好きな女子高生!!しかも恋する乙女!キュンキュン!!
しかも、なかなか取り乱さない「笑う正論」こと小牧おにーさんを動揺させるウィークポイントでございます。いい組み合わせだ。このロリコンめ(byバックベアード)
そんなヨコシマな妄想はさておき、牽強付会な大義名分のもとに行われる、査問という名の拉致監禁の憂き目にあう小牧おにーちゃんのために
震える手を握り締め、緊張を押し隠し、一生懸命に立ち向かう少女の姿にぼろ泣きしましたよ。
毬江の声が不愉快そうな人々に向けて高ぶる。
「障害を持ってたら物語の中でヒロインになる権利もないんですか? 私みたいな女の子が恋愛小説の主役になっていたらおかしいんですか? 私に難聴者が出てくる本を勧めるのが酷いなんて、すごい難癖。差別をわざわざ探してるみたい。そんなに差別が好きなの?」
ああ――なんて強くなったんだろうね、君は。毬江の声を聞きながら小牧は目を閉じた。
本当はこんな知らないオジサンたちの前で喋るのは好きじゃないのに、君はこの人たちから俺を守ってくれるんだ。
こういうタチムカウ姿はのんべんだらりと日々を転がってる自分には鋭く突き刺さりますね。生きててごめんなさい。
んで、柴崎の色恋沙汰とか、愛のない辛口批評とか、派閥闘争とかいろいろあったんですが、最終的に柴崎さんが全部持っていきました。
今回は柴崎さんのための本でした。 決別シーンが格好よすぎる。
「逆鱗」云々のセリフ、アニメで沢城みゆきがどう演じたかがすごい気になる。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/09/11
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…ぱにぽにの百瀬くるみか。…マリみての祐巳に、かしましのはずむ!? 結構知ってるキャラが多いなー。