「マイナークラブハウスへようこそ!」読了。
先に読んでた円城塔の「Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)」が消化しにくくって、第一部で一端中断して、消化しやすそうな本に浮気。
マイナークラブハウスへようこそ!―minor club house〈1〉 (ピュアフル文庫)
- 作者: 木地雅映子,志村貴子
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2009/01/10
- メディア: 文庫
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文武両道の名門私立大学付属である桃李学園の中高一貫校。その高等部に、部員5人未満の非公式文化部の集う「マイナークラブハウス」と通称される古ぼけた洋館があり…。
マイナークラブハウスに引き寄せられるように集まる人々は皆、ふとした拍子に、「普通」や「日常」の同調圧力からはみだしてしまっている。
ソレは、まるで社会の縮図のような学校において、取り残されたとも、浮き上がったともいえる、アウトサイダーにしてワイルドサイドを歩く人々。
世界から外れたおかげで、世界の違和に気付いた人々。世界に合わせることの価値に疑問を抱いた人々。
だけれども、けして彼らは世界に脅え縮こまることはなく、自分のいるワイルドサイドを泣いたり笑ったりしながら歩いていくのだ。