「キケン」読了。

まいど有川作品を貸してくれる人から借りて読了。

キケン

キケン

とある電気工科大学に存在する「機械制御研究部」 略称「機研(キケン)」は、数々の伝説によって恐れられていた、正しく「キケン」集団であった。とか。


いやー、面白かった。工科大と言う性質上ほとんど男子校ノリで、知恵と体力と行動力と、さらには団結力を持ち合わせた「オトコノコ」たちの物語。
バカを言い合って、はしゃぎまわって、けれどもやるからには本気で遊ぶ。そして締めるトコはちゃんと締める。 そんな、オトコノコたち。
なんとなく、くるりの「男の子女の子」を思い出した。
そして、各章の締め方が効果を発揮する最終話のシカケは最高! これはやられた。泣いた。


しかし、こんなにオトコノコの世界を描けるってのがすごいなァ。
大神の酔いつぶれセリフとか、「三十万を赤く塗れば〜」とか、元山軍曹のセリフとか、ゴールドライタ○とか、バカなオトコノコの世界だよなァ。
あと、火薬系のエピソードが本当に危険すぎる。薄々思っていたけども、有川浩って静かなる文化系アナーキストだよな…。