「伊藤計劃記録」読了。

独特の作風で根強いファン層を確立しながらも、がんのために夭折してしまった伊藤計劃の数少ない短編、対談、レビューをまとめたもの。

伊藤計劃記録

伊藤計劃記録

「虐殺機関」「ハーモニー」に連なる作風をうかがわせる短編から、新たな世界を切り開くであろうプロローグで終わってしまった「屍者の帝国」の面白さに、哀しくなる…。
MGSや、映画評に見てとれる作品への読み込みや、インタビューや対談における創作へのスタンスが面白い。
「バラードの心で、スターリングのように書きたい」は至言。


しかし、映画評は濃かった…。