「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」読了。

昨日今日と父親のかわりに出荷に行ったので、待ち時間の間に読了。

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)

森見登美彦との絡みで気にはなっていた著者。文学賞メッタ斬りでトヨザキ社長が過去作よりも押してたので講読。
猫のマドレーヌ夫人と、犬の玄三郎さん、ふんけーの友のすずちゃんとの関係によって成長する、かのこちゃんの小学一年生の夏。


指しゃぶりや、乳歯などを用いて描く成長の隠喩や、大人のお茶会、猫又の伏線等の演出が効果的で面白い。
小学一年生の難しい言葉合戦は腹を抱えて笑った。コエンザイムQ10! フィルダースチョイスは自分もわからない。
ケモノバカにはたまらない一冊であろう。


しかし、何でこれが直木賞候補に入って、モリミーの「ペンギン・ハイウェイ」が入らないのか…。