「イキルキス」読了。

これでもかと新刊を連続刊行する舞城王太郎サマー。何故まとめたし。

イキルキス

イキルキス

「イキルキス」「鼻クソご飯」「パッキャラ魔道」の群像に掲載されていた3編を収録。

何事にも範囲と限界がある。そのままにしておいても育つものは育つし変わるものは変わる。

自らの行動による成長、進展、進化はすべて正しいのだろうか?
変化への選択を自覚し、よく考えて選びとらなければならない。

セックスすること、愛すること、生きること、人間が好きな全ては、結局のところ鼻クソご飯だ。子供が鼻クソを好きになるのと同じ衝動が、俺たちをセックスや愛や生きることのすべてに駆り立てる。

誰もがプリミティブな衝動を抱えて人は生きている。生きることのすべてに駆り立てられる。
その衝動は多岐にわたり、表層も千差万別で、善し悪しも様々で、だからこそ、その衝動を知り、分別をつけることを知らねばならない。


生きることへの物語の役割を紡ぎ続ける舞城作品。 流れるような文体に一気通読してしまうけども、何度も読み返して、物語を消化していきたい。