「エステルハージ博士の事件簿」読了。

父親のかわりに出荷に行ったため、待ち時間にて積んでたこちらを読了。

殊能せんせーの影響で手に取ってるアヴラム・デイヴィッドスン作品。
往年の探偵小説から、怪奇小説、悲恋モノにオカルト小説やSFまで、多岐にわたるジャンルを彩る、博覧強記の奇想譚。
読後感も、すっきりと解決したり、すっとこどっこいなオチが付いたり、腑に落ちなかったり、しんみりしたりと変幻自在。
そこらじゅうにちりばめられた、創作なのか、元ネタがあるのか、史実なのか、とんと区別のつかないガジェットに、ナケナシの知識を総動員して世界を想像。
半世紀ほど様々な書籍を乱読した後に、また読み返すのが楽しみになるような作品だった。