「教養としてのゲーム史」読了。
Twitterでフォローしてるのも相まって、最近、多根清史の著書を手に取るのであった。
- 作者: 多根清史
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/08/08
- メディア: 新書
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拡大された空間に詰め込まれた世界観。そして求められた仮想世界のシミュレートと、さながらビデオゲームの壮大な歴史書だった。
そして、意外とリリカルな文章が散見されたりして、いちばんグッときたのはときメモの学園生活シミュレーションとしての一文。
しかし、地道な三年分にはちゃんとした意味がある。毎朝決まった時間に登校し、授業を受け、意中のヒロインと部活でのひとときを共にしたり、あるいは帰宅部として一緒に下校する。今日と同じような明日の中には、初恋のさざ波が起こるかもしれない。大人になって失われたモラトリアム、退屈という名の充実である。