「アウトギャップの無限試算」読了。

上遠野浩平のペイパーカットシリーズ。

アウトギャップの無限試算 (ソウルドロップ)

世界に異世界を魅せるマジシャンの世界を用いて、世界の見方を描いた……様な作品。
日常を、自分が見たい世界という異世界で囲う人々が、そもそも世界は不確かで、時として幻想的であることを逆説的に諮詢する。
認識と世界とのギャップを利用するマジックによって浮き彫りになる、世界の見かたの癖。
見たいものと見えるもの。そして、見られるものの受け取られ方。
世界はどう見られるのか。