「テロルのすべて」読了。

「さらば雑司ヶ谷」での雑学のちりばめ方が合わなかったけれど、こちらはわりとソリッドな構成らしいので再挑戦。

テロルのすべて

テロルのすべて

いや、素晴らしかった。 デビュー作で肌に合わなかったサブカル知識量がも最低限に抑えられていて、いい塩梅だった。
世界を変えようとする青春の大量殺戮者によるテロルへの道程。 確固たる信念を胸に抱き、目的のために世界を知り、手段へと至る。
信念と、世界への見聞の狭間に、自身の正体を垣間見る。 目をそむけていた自身の闇に。
目をそむけていた自分自身に。