「図書準備室」読了。

芥川賞受賞で一躍時の人になった田中慎弥の最初の単行本。 受賞作を買えよと。

図書準備室

図書準備室

文学賞メッタ斬りにて、受賞作よりも個性が強かったとの事なのでガゼンこっちを購読。
テレビを見ない自分にも伝え聞くニート云々の作家情報を踏まえた上での表題作におののく。
コミニュケーション能力のかけらも見えず、まるでアスペルガー障害のように延々と語られる独白。
しかも語り手の立ち位置は日常にしっかりと固定されていて、読後感の気まずさ、飲みこめなさだけがゴロリと転がる…。
もう一遍もロクでもない主人公がロクでもない状況でロクでもない計画を立て、カタルシスを取り上げられ、ハシゴをはずされ
読み終えたあとに、ただただ茫然と…。