「ふしぎなふしぎな子どもの物語」読了。

キラキラかなんかの紹介でずっと気になってた本。 ようやっと購読。

ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか? (光文社新書)

ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか? (光文社新書)

テレビゲーム、特撮、ロボットアニメ、魔法少女アニメ、世界名作劇場、漫画。そして、児童文学に至るまで、多岐にわたる「子供の物語」への深い造詣に感服する。
特にテレビゲームは、体験を持ってして物語たり得る能動的なメディアの作品であるのに、年代的な作品の変化を的確に読み込んでいて、下手なゲームライターですら尻尾を巻くであろう。
さらに、特撮、アニメ、コミック、児童文学とそれぞれの分野の変化を、相互干渉しながら歴史的、文化的な「子供」という存在の遍歴を浮き彫りにしている。
各ジャンルごとにそれぞれ新書が一冊ずつ書けそうな濃密な内容を一気にまとめ上げて、大人と子供の近代社会による在り方への着目へ。
これからも「子供の物語」の変化から目が離せない……という口実を持って、プリキュアを見るのであった。