観劇。

知人が、舞台のチケットが余ってるから観に行かないかと誘われて見にゆくる。

永野宗典不条理劇場 劇野郎が来る!」でありました。
開場前についたので、あんまり前に座るのもなーと思って、いったん女学院内を知人に案内して散策する。何をしてるんだ。
開始10分前ぐらいにホールに入ると、端から詰めて座らせてるらしく、がぜん最善席に座ることができる。 というか、最善席の前にザブトン席があって驚く。


まったく前情報なしでみたので、劇が始まってしばらくは暗闇の中で「劇野郎がァ〜来る!!」をしつこく連呼するつかみで笑ってたら、照明がついて人形劇が始まって驚いた。そうだったのか。
物語としては、売れないボンクラ旅芸人オトコたち3人の演劇にたまたまココロ打たれた女性が、劇団を追いかけていつしか一緒に旅をすることに。
ボンクラ達に個別にコナをかけられつつも劇と劇野郎について考えていく女性。 そしてある旅の途中で、演目と同じように夜空の月が接近して、劇馬車が粉々になってしまう。
そして劇団員と女性は、岐路に差し掛かる…。


人形劇の内容もさることながら、途中のメタ的な演出構成。さらには2段構えの不条理オチがなかなか効いてた。
ただなー。 最後のメッセージ性は直接的すぎて、ちょっとうるさい感じがしたなー。 まァ、自分が演劇についてのリテラシーに疎いってのがあるんだろうけれども。


ともあれ、笑ってほっこりして嫌な気分になる、後味の悪い素晴らしい不条理劇だった。 ちょっきん。