「アルゴ」鑑賞。

前回の反省を込めて、しっかり鑑賞。

1979年。 イランの過激派が在イラン米国大使館を占拠。52人の大使館員を人質に取った。 そんな中、6人の大使館員が命からがら脱出し、カナダ大使の私邸に逃げ込む。
しかし、大使館襲撃時にシュレッダーにかけた大使館員の写真付き名簿が、子供たちを使って断片をつなぎ合わせ、復元されているという。
名簿が復元されれば、6人の脱出がバレて、捕まれば公開処刑される…。 そして、CIAの人質奪還のプロが呼ばれる。
彼がひらめいた作戦は、偽の映画を企画し、6人をカナダの撮影クルーのロケハン員に仕立て上げ、出国させるという作戦だった。
18年間秘密にされていた、実際に会った事件が今あかされるのであった……。


みたいな話。 ちょっとプロローグの途中で入場するという失策を犯すも、ある程度のあらすじは知っていたので、話を追うのには問題なかった。
暴動怖い。ダメゼッタイ。イランとアメリカ国内の暴動と暴力の連鎖が今のこっちでも他人事とは思えなんだなァ…。 あと80年代の細かい小道具がグッとくる。映画愛もぎゅうぎゅうに詰まってた。
前半は要所要所でスリリングなエピソードをはさみながら、しっかりとドラマを積み重ねてゆき、終盤に一気に積み重ねる、紙一重のスリルとスリル、またスリル!!
あまりに複合的にスリリングな展開が積み重なるので、笑っちゃうほど行きつく暇のないのであった。 映画スタジオの足止めはちょっと笑った。
また、虚飾と虚構にまみれたハリウッドの虚像をもって、映画の力を知らしめるという、映画好きにはたまらないノンフィクションでもある。


そして、カナダにゆかりが深い映画だったので、カナディアンウィスキーを買って帰るのであった…。