「ビアンカ・オーバースタディ」読了。

色々と話題になった筒井康隆喜寿を迎えて手がけたライトノベルであった。

ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS)

ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS)

素っ頓狂な第一章から、全く先の読めない展開が推進力となって読み進み、第三章でまさかの展開。
それが決まってからは、あれよあれよと物語がすすみ、いいたいであろう事と、やりたいのであろう事を、キッチリやって終わらせて、余韻もあるという、さすが。
未来人の描写が、喜寿の筆者から見た、自分たちのような若者の(言いきった)カリカチュアであることが、あとがきで記していたメタラノベという文学的読み方なのかしらん。