「本にだって雄と雌があります」読了。(仮)

ようやく読了。

本にだって雄と雌があります

本にだって雄と雌があります

増大派に告ぐ」で不穏すぎる作風を描いた小田雅久仁の新作。
デビュー作とは打って変わって、軽妙洒脱な文体が紡ぐ書物と一族のマジックリアリズムファンタジー
読書家、蔵書家、書痴、ビブリオマニア達が膝を打つ「本にも雄と雌があり、本が本を産む」と「本が鳥のように飛ぶ」という発想にシビれる。
深井家の一族たちや、その周りの人々のキャラクタライゼーションのユニークさが面白くて、一挙手一投足に楽しめた。
また、幻書や象や幻想図書館などの世界観のファンタジー具合の絶妙さと、グッとくるラストに、もろ手を挙げて万々歳であった。


さァ、本を並び変えなければ。