「本当のことしかいってない」読了。

長嶋有の書評集。

本当のことしかいってない

本当のことしかいってない

丁寧で独特な感性で読み解き、親しみやすい文体でつづられた書評集。
特に児童向けに書かれた「ボクラノSF02」の解説にて「感じる」事をなまらせないための読書に感じいる。
体力づくりのトレーニングは、やりかたによっていろんな部位が鍛えられるように、読み方によって、いろんな感じかたが先鋭化していく。
自分が読んでいた作家、作品、描写について、自分が知らなかった、気付かなかった感じかたを知ることができる。
その差異に、よりその作品を知り、ひるがえって自分を知り、また、書評自体のの面白さを感じることができる。
そして、その書評による、まだ知らない作品への興味がわいてくる。


あと、偽にょっ記の、猛賛成でふきだした。