「縮みゆく男」読了。

町山智浩の映画評でたびたび取り上げられるリチャード・マシスンの往年の名作、読了。

縮みゆく男 (扶桑社ミステリー)

縮みゆく男 (扶桑社ミステリー)

男性が近代に入って恐れている、社会や家庭、性生活においての委縮を、すべてひっくるめて「縮む」という象徴性で語る。
軍というマチズモから会社員という社会の歯車の中に行き、こうあろうという男性性が空回りする様は読み手の立場によって共感するポイントが変わるだろう。
……と、言う、映画評論家町山智浩からの受け売りを全開にして読んでました。
時代差なのか、文化差なのか、正直いろんなガジェットがイメージしにくいシーンが多々あった。 クロッケー?ラタン?
とはいえ、日常を舞台に描かれる非日常なホラーとして普遍的な寓話性の高いSFだった。