「問いのない答え」読了。
- 作者: 長嶋有
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/12/09
- メディア: 単行本
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ガジェットとして、システムとして、そして本質としてのTwitterを小説にとりこんだ作品。 ちょっとリリィ・シュシュ感がある。
「ねたあとに」でも遊ばれていた「それはなんでしょう」を基軸に、まるでTLのように様々な人物の物語がシームレスに紡がれる。
また、実際にあった震災や事件と、物語へすら流れるように積み重なり、章立ても最低限のラグしか起こらない。
TLに垣間見えるフォロワーの、玉石混交の物語に、つながりやひらめきや感動を見出すには、それを楽しむ能力が必要になる。
見えないものはわからないけれど、点と点と点を、楽しめるようになりたい。