「メタモルフォシス」読了。

文学賞メッタ斬りにて、本格マゾヒズム小説として大いに盛り上がってたので購読。

メタモルフォシス

メタモルフォシス

浅慮ななんちゃってSMではなく、完全なるマゾヒストとしてのプレイを極めていく非日常の視点から世界の歪さを見出し、自己の変容へと至る表題作と、
非日常によって日常が侵食されていく「トーキョーの調教」と、どちらも面白かった。
一体どういう経緯でここまでの本格的なマゾヒズムとしての思考を煮詰めていったのか、大いに気になるような、ならないような……。
黄金のくだりや直腸飲酒など、ハナシとして耳にする行為をリアルに書ききっているのがすさまじい。 冗談でもやらないようにしよう。