「SFまで10000光年」「疫病と世界史(上)」消化。

もうちょっと頑張ります。

SFまで10000光年

SFまで10000光年

昔、ファミ通を買っていた時に1ページにぎっしりとかわいいイラストと、なんかいっぱいネタが詰まってた水玉蛍之丞の連載が好きで覚えてたんだけれども、いかんせん単行本されたものをあまり見かけたことがなかった。
そして2014年に55歳の若さで亡くなられたことに衝撃を受ける。 そのあとにSFマガジンにて同じ形式で連載されてた作品が書籍化すると知ってようやく購読。
いやー、この世代の、この時代のSF者って、こうなんですね。そうなんですね。 最近殊能将之殊能将之 未発表短篇集での大森望の解説を読んだ時も思ったけれど、濃い世界だ……。
あ、あとこの本も解説が大森望なんだけれども、水玉蛍之丞の実兄が岡部いさくであることを初めて知る。え!あのガルパンのオーディオコメンタリにぎやかし担当の人!?(失礼)
そう考えてこの連載を読むと大森望岡部いさくがちょいちょい登場して、ああ、なんかグッとくるわ……と。 あ、あと何も知らずにハサミ男を手に取ってばっちりハマる話もすごい好き。
プライベート・ライアン」を見たミリタリー模型趣味者たちの感想が、軒並み「ケッテンクラートが出てた」と答える「ケッテンクラート症候群」もメチャわらった。汎用性高いぞこれ。
ファミ通の連載「水玉紳士録、元祖水玉本舗」も単行本化されないかな……。頼むよ、エンターブレイン!!


疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1)

疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1)

タマフル推薦図書で勧められてた「世界史 I ── 人類の結びつきと相互作用の歴史」が面白そうだったので、調べてみたら同じ著者によるテーマ別世界史のほうも面白そうだったので衝動買い。
歴史の流れを変える突発的な疫病の流行など、文明の興亡に重大な影響を与えてきた感染症、流行病に焦点を当てて世界の歴史を再解釈するもの。
紀元前500年から紀元1200年までに起こった、狩りから農耕。家畜と寄生虫。都市による抗体の生成。 侵略者が持ち込む病気など。 好奇心と啓蒙が詰まっている。
農耕の始まりにおける住血吸虫の話は、ちょっと前にウィキペディアで話題になった筑後川の住血吸虫撲滅エピソードを思い出す。
マラリア原虫に強い抵抗力を持つ鎌状赤血球は、それ自体は貧血などの悪性の発症を示すので死にやすいというままならなさ。
文明化された社会生活の基本構造は、田舎から自身が消費する以上の食料を生産することと、子供も余分に生んでやがて都市に流れ込むという二重の必要性がある話も
東京の経済を支えているのは地方出身の学生たちが田舎からの仕送りを東京で消費してるからみたいな話をなんかで読んだことを思い出す。ショッピングモールのやつだっけ?


こんなもんかな……本当はiPhoneの週替わりの無料appでダウンロードしたゲームとか書こうと思ったけど、やめとこ。
さて、来週も続けられるかなー。 あとビール飲みたい。