実行!付箋術。

早速附箋を駆使してレビューしてみる。

スピンドル式 鍛えない脳

コレ自体も結局流行りものになっちゃうものがコマリモノ。 誰が韻を踏めと言った。

  • それはともかく要は「楽して脳を鍛えようなんてあめーんだよタコ」…とは言ってないか。主観入りまくりだな。

「だったら楽しく脳を知ればいいじゃない」と言ったところかしら。
肝心の附箋部分を読み返してみると…2時間目の脳と仮想は読んだからよくわかるけどクオリアって結局「イデア論」のことと捉えたんだけど違うのかしら。茂木健一郎がインテリセレブであることはよくわかった。別に侮蔑的な意味じゃなくて本当に。三島由紀夫と同じくシナプスが強すぎてニューロンが発火しまくってるってたとえは面白かった。
3時間目の唯脳論 (ちくま学芸文庫)はまだ読んでないなァ。岸田秀の唯幻論は読んだけど。あバカの壁 (新潮新書)は読んだか。結局唯幻論といってること一緒だと思ったけど。 ベジェ曲線ってなんだ? いつか読もう。
4時間目でやっとクオリアの分かりやすいたとえがでる。ナルホドね、数式と図式の関係は確かに分かりやすい。 「共感覚」はそういう設定の物語を考えたことがある。音を色彩化して知覚できるハナシなんだけど、えーハナシの広げ方が思いつきませんでした。 ぶっちゃけ「月姫」の「直死の魔眼」からインスパイアしたわけですが、ソッコー挫折。
5時間目の妻を帽子とまちがえた男 (サックス・コレクション)もまた気になる書籍。いつか読もう。 脳の疾患によって認識不能、誤認、サヴァン症候群などの不思議な症例を臨床医の立場から丹念に洞察していく書籍。
ある患者が投薬によって症状が消えるのだけれども、そのために今まで感じていた芸術的な感動がまったく感じられなくなったっていう話が印象的。
殊能雅之がクスリによって感情がコントロールされるのに違和感を持ったってハナシがあった……はず。それを思い出した。
6時限目で附箋はってるのはアニマルライツ問題。脳の中で何かを「意識」したときに最小限度活動し、発火しているニューロンを見つけよう。そしてそれをNCCとよぼう。 では、もしNCCがある動物は皆「意識」を持っているってことになる。じゃあその動物を食するときには同意を得るのか?みたいな。
最終的に課外授業として医学博士と対談するんですが、マア要点は最初に言ったようなもの。
その医学博士が今興味があるものが「神経経済学」で、たとえば「人は一番手前にあるものを買ってしまうのは何故か」などということを脳の働きからみていくってもの。 オモシロそう。
デジタルの夢でメシを食うためにボクらは!

残りBGKメンバーもゲストとして登場。
この本で附箋貼ってるのはほとんど知らない単語か気になるメディア(映画、ブログなど)に。
それ以外だと、「思考途中でも、その過程が面白いって感じが出せちゃうところがネットの強み」ってトコとか、
コラムの「生きてる問題、止まってる問題」と「アンチもったいない」ってもの。
前者は選択問題や計算問題などの答えがきまっている「止まっている問題」の感覚で、答えのきまってない、答えのないナマの問題「生きている問題」を取り扱う間違いを犯してはいけないみたいなもの。「生きている問題」を「生きている問題」として考える練習をしようということ。
後者はアイデアを出し惜しみせずにどんどん人に話せば、そういうタイプのヒトにはアイデアを求める人がやってくる。求められる環境にいればアイデアが出てくる。また、アイデアを出すヒトのところにはアイデアを出すことが好きな人が集まる。お互いにアイデアを出して、アイデアを伸ばしたり捻ったり改変したり合体したり、アイデアのキャッチボールが行われる。そうすると、どんどんナイデアが出てくるし人のアイデアの出し方を身につけることが出来るということ。 すごい。ナマの現場にいた人たちならではの思考。オモシロス。

そう紹介されてたから興味を持ったんだけど、日本版百年の孤独って感じ。後日レビュる。