「小さな悪の華」鑑賞。

昨夜は「タラデガ・ナイト」を見ようと思ったら、22時前ごろに父親が酒飲んで帰宅する。おかげでリビングでDVDが見れない。うーん、この作品はでっかい画面で見たいなァ。カーレース娯楽モノだし。しょうがないんで部屋のパソコンで「小さな悪の華」の方を見ることにする。
あらすじは

アンヌとロール、黒髪とブロンドの可愛らしい15歳の少女。厳しい寄宿学校を舞台に、ボードレールの「悪の華」を耽溺し、悪の限りをつくす美しい少女
―その早熟な嗜好が放つ残酷な悪のきらめきは、思春期の悲しい叛逆の華だった。

といったインモラル・少女映画といったトコでしょうかね。
これまた「町山智浩アメリカ映画特電」にて知りました。町山氏が小学生の頃にテレビで見てトラウマとなったらしい。

反宗教的反道徳的な内容のため、フランス本国では全面的に上映禁止。イタリアやイギリスには輸出禁止、唯一公開された日本でもトラウマ映画として映画ファンの間で語り草になった伝説の作品。

との紹介がパッケージ裏に書いてあるんですが、トラウマ云々って町山氏のコメントそのままじゃねーかと思うのは短絡的なんでしょうか。


でも結構、この女の子たちの行動は行き当たりばったりなんだよね。嘲笑しながらオトコを誘惑するんですが、毎回危うい目にあってる。
その未完成さ、不安定さが怖いっちゃ怖い。 その果てがあのエンディングに繋がるから。
2人の少女は、黒髪で、裕福な家庭で、行動的で、ちょっと見た目が人並みなアンヌと、金髪碧眼で、平民の出で、どちらかと言うと追従的で、かわいいロール。
とりあえずコーカソイド少女かわいいよコーカソイド少女。 貧乳なのがさらによし。 そういう点でも対照的な2人ですわーい。
2人で毎回クスクス笑いながら生足さらけ出したり、下着姿になったり、ネグリジェがスケスケになったりで男を誘うんだけど、必ず襲われるのがロールなのが笑える。
お前ら、もう少し撃退の準備を整えてからやれっつーの。ロールのみおっぱい吸われたりしてました。アンヌは総スルー。がんばれアンヌ、超がんばれ。


ラストシーンで学芸会の詩の朗読にアカペラで互いに朗読するのですが、修道院のシスター以外の大人はその退廃的な詩(多分、ボードレールバタイユ?)の内容に気付かずに拍手したり、歓声を上げてておかしかった。あと、全編フランス語なので(当たり前か)なんて言ってるのかほとんどわかりませんでしたい。「ウィムシュー」と「ウィマダーム」ぐらい。
んで、この朗読の時に「穴を掘れ」って字幕の時に「ディゲドゥンデン、ディゲドゥンドゥン」って言ってるんだけど、さて、どう書くんだそれ。
やっぱ詩って、原語で知らないと意味ないなァと実感。このシーンの神々しさが少女性の結晶化といった感じがするよ。
大人たちはまったく持って置いてきぼりです。

小さな悪の華 [DVD]

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