「塩の街」読了。

図書館戦争シリーズの4巻以降が別の人に貸しているとのことで、別シリーズの自衛隊三部作+αを借りる。ありがとー。
というわけで、陸自編であり、この作家のデビュー作「塩の街」の完全版でもある文芸書版を読了。
貸してくれた人から「真菜ちゃんが可愛いから塩の街とか好きそう」とか言われました。そしたら真菜ちゃんが2度ほど襲われててまたトラウマになりそうでした。何トラップだ。


それはともかく、舞台は巨大な塩の結晶が宇宙から飛来して、世界中が塩に侵食され、生物すら塩の結晶になってしまう病が横行する世紀末覇者伝説(ウソ)
塩害に侵食され崩壊した東京に暮らす、とある男・秋庭と、彼と同居する少女・真菜の物語でございます。
舞台設定的に、エロゲ脳として思い出したのは「終末の過ごし方」です。まァまったく結末は違うけど。真菜が眼鏡かけてたら萌えた。(そこ?)


やっぱり自分は狂言廻し的なキャラクタが好きみたいで、入江のセリフがピコンピコンはまる。

「女って言うのはすごいよね。恋をしたらもう女だもんね。どんなにちっちゃくても。僕たちなんか、何かをなそうと気張ってないと男でいられないって言うのにさ。ちょっとずるいよね、そういうとこ」

「愛は世界なんか救わないよ。賭けてもいい。愛なんてね、関わった当事者達しか救わないんだよ。救われるのは当事者達が取捨選択した結果の対象さ」

いけしゃあしゃあとこんなこと言えるようになり……たいかどうかは微妙。

塩の街

塩の街

世界の終焉すらきっかけとして、人は恋をすることができ、幸せになることができる。愛は世界なんざ救いはしないが、愛は僕らを満たすのだ。
…とかとか。