「レインツリーの国」読了。
「図書館内乱」等で作中作として登場した書籍が、実際に刊行という稀有な本。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/09/28
- メディア: 単行本
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まァ、それはともかく、知り合って、出会って、仲良くなって、仲違いして、お互いをさらけ出して、より深く繋がるという王道ラブストーリィでした。
んで、そこに何を付加して、どんな演出をするかがこの作家のうまいトコなんですがまず知り合ったきっかけが、主人公が学生時代に読んで衝撃的なラストを受けたライトノベル。
当時、読書仲間のいなかった彼は、折りにつれ思い返すほど印象的だったその本について、ふとした思い付きでネット上で感想を探す。
そこで、ひとつのブログに書かれていた感想文に出会う。 その感想に惹かれた主人公は、自分に言い訳をしながらも当時の自身の感想をメールする。 そして…。
すごい、来た、マジで
「繋がった…」
翌日、すぐに返信が来て、それから幾度かのメールをやり取りして、互いに惹かれあい、ついには実際に会おうということになる。
んー、んでまァそこで、ある事が発覚するんですが、まァそれは「図書館内乱」を読んでる人には周知の事実。…ってコトはこれ、図書館戦争読む前に読んでおいたがいいなー。
なんか、「海の底」でも「前夜祭」でそんなことがあったような。……よし、恋愛小説好きの知り合いに教えるか。
この物語のカップルだけでなく、他人同士が近づき、触れ合うのだから恋愛で傷つくのは当たり前のこと。
俺ら、今初めてケンカしてるよな。ごめん、無神経なこと言うてもええ? ケンカできるくらい俺らお互いライン割ったんやなって今ドキドキしてる。
ケンカしようや。ガッチリやろうや。お互い言いたいことも溜まってると思うし、仲直りするためにきちんとケンカしようや。
傷つくのが恐くて浅い人付き合いしかしたくない自分に突き刺さりますわい。
しかし「田村はまだか」でも思いましたが、オンラインの知り合いと出会うなんて高校以来やったことないわい。
………高校時代は若かった。