「興行師たちの映画史」読了。
色々と浮気して遅々として読み進めてなかったんですが、ようやく読了。
- 作者: 柳下毅一郎
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2003/12/21
- メディア: 単行本
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「観客の好奇心をそそり、騙し、誘惑して劇場に連れ込む商売」としてのエクスプロイテーション(搾取)映画の系譜を綴る。
エキゾチズム映画から残酷映画、偽ドキュメンタリ。魔術師映画。フリークスショウ。モンスタームービー。セックスムービー。
特定人種向け映画というジャンル。イディッシュ映画、ブラックスプロイテーション。
ギミック映画による、スクリーンの外に価値を付加する映画。
人々が、顔をしかめ、目をそむけ、忌避し、しかし興味を惹かれる見世物小屋的な欲求に焦点を当て語られる映画史は
正しく人の欲求を察知し、それを提供する興行師たちの伝記集であり、伝奇集でもある…とか。
とりあえず「食人族」が見たい。