「断章のグリム 10 いばら姫(上)」読了。

というわけで、寝付けないのでさくっと読了。

どうせ上巻だけ読んでもすぐ忘れるだろうと思って、下巻出るまで積んでました。


今回のモチーフはいばら姫。お城の姫様が呪いによって糸車に指を指されて100年眠るアレ。
さらに気に入らない赤ん坊を池に沈めて、新しく生んだ子供が同じ場所で「今度は落とさないでね」と語りかけるという都市伝説を絡めて
死んだ姉と同じ名をつけられた少女の家で起きる事件でございます。
上巻ではほとんどいばら姫的なエピソードはありません。死んだはずの母親が針のようなもので突き刺してくるぐらいか。


今回のフィジカルな恐怖は、前述の母親に針で滅多ざしにされた男の子が目を覚ますと、刺された腕の傷跡から、「芽」が、生えて、抜いても、減らない…。
あまつさえ、赤黒い、しこりのある、ほくろや血豆のような斑点がびっしりと、疱瘡のように腕から体中へと……。


っぎゃー! 蓮コラだー!!
どうしてこの作家はこう、ダイレクトに生理的嫌悪感をついてくるのか。死ぬわ。