「騎士は恋情の血を流す」読了。

有川浩スキーから借りたまい・いまじねーしょん―電撃コラボレーション (電撃文庫)を消化してたんですが、知らない作家に手を出すのは体力がいるので一端中断。
先にこちらを読了。

騎士は恋情の血を流す    The Cavalier Bleeds For The Blood

騎士は恋情の血を流す The Cavalier Bleeds For The Blood

上遠野浩平の富士見ミステリ文庫で出してるしずるさんとよーちゃんシリーズの前日譚みたいなもの。邂逅編みたいな。


生まれつき人間の血液の流れを把握し干渉することが出来る特殊能力を持つ青年が、お姫様と出会って騎士となり、仕え、戦い、落ちていくおはなし。


世界にはいたるところに深い落とし穴があり、それは唐突に人を飲み込む。自分や、誰かがいつ落ちても不思議ではない。
それを知っているものが大切な者を持ってしまったらどれほどの恐怖だろうかと。そういう話かな。ちがうかな。


そんな落とし穴からお姫様を守ろうとしたはずの騎士は、歪んだ使命感に道をたがえ、自ら穴に落ちてしまう。
そんな御伽噺。