「クレイジー」読了。

ふとしたきっかけで約10年ぶりにこの作品を再読。

クレイジー

クレイジー

当時、「ドイツのサリンジャー」「文学のモーツァルト」ともてはやされた(のか?)青春小説。 その後、まったく名前聞かないけど…。検索してみても国内じゃァこれしか出てない。


まァ、それはいいとして内容は、16歳になるベンヤミン・レーベルトは生まれつきの左半身不随で、どうにか歩ける程度にしか動かせない。
そんな事情もあいまってか、学業にも身が入らず、留年と退学と転校を繰り返し、ノイゼーレン学園という全寮制の学校に押し込められる。
そこで出会う仲間たちと過ごす寮生活。 仲間たちとバカ騒ぎをし、語り合い、冒険をして、そして、終焉が来る。
思春期をこじらせたオトコノコたちが群れて人生について語り合う。これこそ青春というものだ。
「人生はいつまでも盛大な寝小便のままさ」「おれたちってクレイジーだよな」「世界はクレイジーだってことさ」
オトコノコたちが自分たちの言葉で、半分ヤケで、でも半分マジで、世界に向かい合う会話が愛おしい。


……しかし、プロフィール見て気付いたけど、著者、自分と同い年じゃないか。わおわお。