「因果鉄道の夜」読了。

ポッドキャストのラジオにて、プロ書評家その他の肩書を持つ吉田豪の紹介によって興味を持ち購読。

因果鉄道の旅 (幻冬舎文庫)

因果鉄道の旅 (幻冬舎文庫)

現在のサブカルチャームーブメントの火付け役ともいわれる(らしい)根本敬のエッセイ?集。


しょっぱな、生い立ちからなる興味の変遷がつづられ、そして、いきなり怒涛のクズ野郎のアーカイブ作業。「内田研究」がつづられる。
出会った当初はともかく、付き合っていくうちにロクでもない人物だと判明するダメ人間・内田を、構成させるわけでなく、彼の言動を記録し、それを研究するという
ある意味もっとも外道な活動を、それでも、意味がなくともやるという哲学。 これこそがすべて。


他にもさまざまなダメ人間、クズ野郎、勘違いどもを、諭すわけでもなく、救うこともなく、ただただそばにいて、眺めて記録し、それを刊行するという。


非道も非道。外道も外道。 だけれども、それだからこそ、人の人生は、おもしろい。